うちの彼氏は脳腫瘍74

脳腫瘍奮闘記
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脳腫瘍奮闘記の目次はこちらから(^^)
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↑の続きです♪

この頃のアラヤちゃんは、仕事をやりたくても出来ず、日々家事をして生活していたので、病院にかかるお金で貯金が減っていく一方だった。
抗がん剤の薬は1錠数千円するものを1日に3~4錠で5日間、てんかんの薬だって毎日多量に飲むため、毎回の受診の度に250錠以上処方されるもんだから、受診料と薬代合わせて毎月数万円が飛んでいく生活なのだった。
高額療養費制度は使っていました。

<高額療養費制度>
一か月に掛かる医療費(受診料、薬代など)が規定の金額を超えた場合、その超えた分が払い戻される制度。
あらかじめ手続きをしておくことで、規定の金額以上は窓口で支払わなくても良く出来る。

※既定の金額は、その人の所得により変わる。
※ちなみにアラヤちゃんはその当時収入が0の状態だったので、57,600円が上限額だった。

そんなアラヤちゃんを見かねたアラ父が、ある日の受診で三谷医師にこう訪ねたのだった。

アラ父
アラ父

いやあ、先生。

本人は収入がないので、治療費で貯金が減っていく一方なんですが、何か支援策のようなものはないものですかね。

と。

すると、三谷医師は、

三谷医師
三谷医師

んー、じゃあこれやってみる?

と、あるパンフレットを取り出して私たちに手渡してくれたのだった。
それが、これ↓

※これは東京都のやつだけど、実際には私たちの住む自治体のパンフレットをくれたYo♪

自立支援医療費制度である。
これは、てんかんを含む精神疾患(適応障害など一部除く)で通院している人が、行政に申請するとその医療費(受診料・薬代)の自己負担割合が1割になるという素敵制度なのだった。
基本的に医療費の窓口負担は、通常の保険証だと3割負担なのだけど、それが1割負担になるということは、ざっくり医療費が三分の一になるということ!!!

但し、てんかんに対処するための受診や薬代には適応されるが、脳腫瘍そのものを叩く抗がん剤には適応されないとのことだった。残念。
でも、毎月250錠以上の抗てんかん薬を処方される身としては、その薬代が三分の一になるだけでも、また受診料まで三分の一になるだけでも、かなり経済的負担が軽くなる。
※ちなみに、脳腫瘍の経過観察でMRIを撮るのだけれど、多分MRI代も三分の一になっているっぽいです。てんかんの原因が脳腫瘍だからかな???
※違ってたらごめん。

それから、

三谷医師
三谷医師

あと、これだけの頻度でてんかん発作が起きているので、多分だけど精神障害者手帳が取れると思うから、申請してみてもいいかもね。

とも言われた。

 

障害者手帳とは……。
身体障害者手帳、精神障害者手帳、療育手帳の3種類があり、税金の控除や交通機関の割引などが受けられたり、障害者雇用枠の活用ができたりするものなのだ。
障害者雇用枠で就労しようとしているわけではないアラヤちゃんにとってそんなにメリットはないが、世帯主であるアラ父の税金が安くなったり、地元の公共交通機関(バス代)が半額になったりする。
また、公共施設(美術館など)の入場料が割引になったりするので、意外に活用できる場所は多い。
※ちなみに、療育手帳というのは知的障害のある児童を対象に交付される手帳。

三谷医師が教えてくれた自立支援医療費制度も、障害者手帳も、まずは自治体の窓口に行って相談する必要があるということだったので、私たちはアラヤちゃんの住民票がある自治体の窓口に行くことにした。
そして事情を話すと、係の方から
「じゃあ自立支援医療費制度と障害者手帳を同時に申請する用紙があるので、それをお渡ししますね。
それを主治医の方に渡して、必要事項を記入して貰って来て下さい。」
と言われたのだった。

かくして次の受診の際、私たちは三谷医師に記入用紙を渡し、それに必要事項を記入して貰い、再び自治体の窓口に行って申請書を提出し、1~2か月の審査を経て、無事に自立支援医療費制度の認定証と、障害者手帳を手に入れることが出来たのだった!!!
※ちなみに、県立病院では書類の記入を依頼し、記入して貰ったものを受け取るまで1か月弱掛かっています。
※なので、三谷医師から制度の話を聞いてから実際認定証などを貰うまでに、3~4か月掛かっています。
※かかったお金は病院の診断書料金だけで、自治体に支払うお金はいっさいありませんでした。

☆なお、この辺の話については、↓こちらのページでも解説しているので、ぜひご覧下さいませ♪

こうして無事に医療費の節約ができたり、公共交通機関を安く利用できるようになったりしたアラヤちゃん。
だけど、これらはあくまで支出を削減する話であって、お金を手に入れるわけではない。

そう、何かしら収入を得るのはどうすればいいのか、と私たちは振り出しに戻るのだった……。

↓に続きます♪

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