うちの彼氏は脳腫瘍43

脳腫瘍奮闘記
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↑の続きです♪

淡々と検査をし、淡々と検査を終え、特に検査の結果について言及することはなかった細野医師は、淡々と次の話題に移っていった。

それが、入院に当たっての事務処理だった。

細野医師
細野医師

鹿角さんは10日後に入院して頂いて、その5日後に手術をします。

入院&手術!!

なんか、こう、望んでいたとはいえ、改めて言葉に出されると、
いよいよなんだなぁ
という気持ちになる。

細野医師
細野医師

10日後の入院した日の夕方に、手術の最終的な説明をするので、関係者の方は集まって下さい。

と言われた。

当然、その説明を私は受けたかったのだが、残念なことに入院日の前後数日間、仕事の関係で他県に泊まり込みの講習を受けなければならなかったので、私はその説明を受けることが出来ない。
とはいえ重要な日ではあるので、正直ご両親だけではおぼつかない気もする……。
日にちをずらして貰えたら嬉しいけれど、病院側が
患者の友人
の都合で日程をずらしてくれるとは、とてもとてもとてもとても考えられない。

さて、どうしたものか……(-ω-;)ウーン

そんな風に悩む私に気付くことなど、当然あるわけなく、細野医師は淡々と続きの説明に移っていった。

細野医師
細野医師

で、えーっと、こちらの書類に緊急連絡先の電話番号を書いて頂いて……。

あ、ちなみに今何か薬飲んでますか?

アラヤちゃん
アラヤちゃん

いえ、何も飲んでません。

この後、大量にてんかん防止の薬を飲むことになることなど露知らず、「薬なんて何も飲んでおりません!」ばりに元気よくアラヤちゃんは答えた。

細野医師
細野医師

分かりました。

……っと、あとは同意書ですね。

入院の日に同意書にサインして貰うことになるので、この資料をよく読んで来て下さい。

そう言って、細野医師は書類を何部か取り出した。

それが、
①手術の説明書
②輸血の説明書
③摘出した腫瘍の扱いについての説明書
④研究目的の血液採取についての説明書
の4つだった。

①の手術の説明書は、今回の手術についての説明と手術を受けることの同意書。
②は輸血が必要になった場合、輸血を承諾するという説明書。基本的に脳腫瘍の摘出では輸血が必要になることはほとんどなく、50人に1人程度の割合でしかないそうだが、必要になった場合に備えて、同意書が必要なんだそうだ。
そして、この①と②は手術を受ける上で必須で、これに同意して貰えないと手術は出来ない、と言われた。
②に関しては、輸血がNGな人たちもいるから、確認しているのだろう。

それから、③は今回摘出する腫瘍はかなりの大きさになるらしいが、病理検査をする分以外は不要になるけれど、脳腫瘍を研究するために病院で保管し、研究対象として使用させて欲しいという説明書だった。
まだまだ予後が長くはない病気で、一応は希少がんとされているので、研究資料が欲しいのだろう。
④は、研究目的でアラヤちゃんの血液を10ml採取させて欲しい、という説明書。
なぜかと言うと、脳腫瘍はMRIを撮らないと診断がつかないが、他の身体の病気は血液検査でけっこう分かるのだそうだ。例えば男性だったら前立腺がん、女性だったら乳がんが血液検査でわかるようになっているらしい。
※ちなみに、私の会社の健康診断では、40歳以上の場合は前立腺がんの腫瘍マーカー(PSA)の値を血液検査で測るオプションが選択できる。
※で、実際受けたらその値がくっっっっそ小さくて、しばらくは前立腺がんの検査は受けなくていいや、と思った。(ちなみに、基準値の1万分の1くらいの数値だった(^^; )

だけど、脳腫瘍ではまだそういう血中物質が見つかっていないため、アラヤちゃんの血液を分析して、何か特定の物質が含まれていないかを研究させて欲しい、ということだった。

細野医師
細野医師

この③と④はお願いなので嫌だったら嫌でけっこうです。

入院の日の手術の説明時に改めて返答をして下さい。

やはり淡々と感情レスで細野医師に言われるアラヤちゃん。
ちなみに、その表情は①~④その全てにおいて

アラヤちゃん
アラヤちゃん

ぜんっぜんオッケー👌

って感じだったw

そして細野医師は、手術のことについて、そしてアラヤちゃんの現状について、改めて詳しく話していくのだった。

↓に続きます♪

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