うちの彼氏は脳腫瘍16

脳腫瘍奮闘記
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↑の続きです。

アラヤちゃんの受診日と休みの都合が合わないので、シフトについて思い切って上司に相談してみることにした。

私が「男友達」と10年近く同居していることは、社内の人間は周知の事実なので、そのことは予備知識として上司も持っている。
みんなも薄々「もしかして圭さんはゲイなのかな?」と感づいているかもしれないが、
私が

友達ですっ

(^∨^*)フフッ

という建前を崩していない以上、それに付き合ってくれている節もある。
だからこそ、「友達の通院に付き合いたい。」というのは、「どうして友達の通院にしゃしゃり出るの? しかも仕事のシフトに影響を出してまで。」となる。
それは上司も同じように受け止めるだろう。

「すみません。ちょっと相談があるのですが。」
と切り出し、アラヤちゃんの身に起きたことを伝えた。
そして、
・長く付き合っている友人なので、できれば面倒を見てあげたいこと。
・ご両親は高齢で治療内容をきちんと把握するのが難しく、本人も脳細胞へのダメージから脳機能が低下していること。
・受診日と休みが合わないため、シフト調整をして欲しいこと。
を伝えた。

上司の第一声は、
「それはいいけど、大丈夫?」
だった。

大丈夫?とは???(・・?

「病気に付き合うって大変だよ? 巻き込まれて、筑森くんが潰れてしまわない?」

何と上司は、病気に付き合うことによる私の精神的負荷を懸念してくれたのだ。
シフトは何とかしよう。でも、貴方は大丈夫? と。

「それに、失礼なことを言うけど、筑森くんはその友達に利用されていたりはしない? 大丈夫?」
あくまで「男友達」という建前なので、家族でもない人の病気にそこまで付き合うなんて、貴方は上手いこと言いくるめられて利用されていないか?と心配までしてくれたのだ。

やべえ。
この上司、視野が広くて多角的な視点で考えられるし、先まで見通す能力あるし、気配りも出来るし、

マジ優秀---!!

(*」>д<)

アラヤちゃんに利用されていないか、という疑問に対しては、まあ半分正解かな、って思ってる。
アラヤちゃんは、人をけっこう利用する。しかも、その人が自主的にアラヤちゃんのために動こうとさせる術に長けているのだ。
そう、アラヤちゃんは別に善人ではない。悪人でもない。
ただ、頭が良く、人をうまく利用するのだ。
※今はもう高次脳機能障害のせいでその能力はほとんど・・・・なくなったけどね。

とはいえ。
17年付き合った彼氏である。
大きなケンカもしたし、病気が発覚するまではもろもろの理由もありかなり険悪な雰囲気になっていた。
だからと言って、

病気になった彼氏と

やってくの無理だわ~

(ゝω・) テヘペロ

となるほど情がないわけではない。

「利用されているということはないですし、長い付き合いなので出来るだけ力になってあげたいんです。」

そう伝えると、上司は
「了解。大変だと思うけど、無理しないでね。」
と言うと、シフトの調整を約束してくれた。
そしてそのおかげで私は、アラヤちゃんの通院のほとんどに付き添うことが出来るようになったのだった。

↓に続きます。

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