ソーシャルワーカーさんとの面談ではっきりしたことは以下の通りだった。
・公的にお金の面倒を見てくれるのは、障害年金と生活保護くらいしかない。
・生活保護は貯金が4~5万円くらいまで減らないと対象にならない。
・障害年金の申請書において、医師の診断によっては障害年金2級が狙えるかもしれない。
↑の項目で『ウ』と、医師が診断すれば可能性が見えてくる。
そこで早速次の診察日に、単刀直入に三谷医師に訊いてみた。
さて、ソーシャルワーカーさんとの面談はどうだった?
ソーシャルワーカーさんと話し合った結果、障害年金を狙うのが一番現実的だということになりました。それで、障害年金の診断書のこの部分なんですけど、『ウ』か『エ』じゃないと厳しいと言われたんですね。
『ウ』か『エ』だと診断してもらうことは可能ですか?
ソーシャルワーカーさんとの話し合いの結果を気にしてくれていたらしく、「どうだった?」と問いかけてくれた三谷医師に、私は上記のように答えた。
診断書をまじまじと見つめた三谷医師は、「うーん……」と渋い顔をして、
『エ』は無理だな。『ウ』は……まあ、なんとか大丈夫。
吉報!!!
『ウ』で行けるとのお言葉、頂きました!!!
こ、これは……!
もしかして……障害年金イケちゃう!?
そしたら、本格的に社会保険労務士さんと相談して、社会保険労務士さんが可能性はあると判断したら、正式に先生に診断書をお願いしますね。
私はそう告げると、さてどこの社会保険労務士さんにお願いしたらいいのか、ということを頭の中に巡らせ始めた。
医療関係者なら薬剤師の知り合いがいる。でも、社会保険労務士関係の知り合いなんぞいないし、どういった基準で目利きをしたら実績のある人を探せるかも分からない。
その日の診察が終わるとすぐに私がしたことと言えば、「住んでる都道府県 障害年金」でインターネット検索することだった。
すると、住んでいる都道府県内の社会保険労務士事務所がいくつかヒットし、その一つ一つを吟味した結果、『田辺社会保険労務士事務所』というところが実績もあり、ホームページの構成もしっかりしていて好印象だった。
※ホームページがしっかり作られているかは、個人的に重要な判断材料でした。
※ある程度実績があれば当然ある程度稼いでいるはず。ならばウェブサイトに力を割いているのが普通、と思ったからです。
アラヤちゃんとアラヤちゃんのご両親に許可を貰い、社会保険労務士事務所との交渉は私に任せてもらうことになった。
私は早速電話をすると、無料相談の予約を取った。
そこの事務所では、まずは状況のヒアリングを無料で行ってくれるという。無料である程度障害年金の取得が狙えるかどうかを判断してくれるのだ。
※おそらくは、障害年金の申請件数に対する取得件数の実績を良く見せるため、無理筋の案件は無料相談で振り落としているのだと思う。
※こちらとしても、もし本格的に申請するとなると「診断書作成料金」「社会保険労務士への謝礼金」が発生するので、無理筋ならはっきりと断ってもらった方がこちらも金銭的に助かる。
※つまり、お互いWIN-WIN♪
そして私は、無料相談の時の判断材料になれば、と今現在のアラヤちゃんの状況を簡単にまとめた文書を作ったのだった。
なぜなら、ソーシャルワーカーの山田さんから、「医師は診察室での患者さんしか診ていないから、具体的に普段の生活でどう困っているのかがわからない。普段の生活でどう不便なのかがわからないんです。」と言われたので、普段の様子をまとめたものがあった方がいいだろうと判断したからだ。
……続く!!!