ソーシャルワーカーの山田さんは、もしも社会保険労務士に相談するのであれば、社会保険労務士も障害年金に強い・弱い社会保険労務士もいるし、障害年金の中でもこの病気の症例数は多いとかがあるので、アラヤちゃんの状況での障害年金の申請に強い人を探した方が良いとアドバイスをしてくれた。
そうしたら、まずは三谷先生に『その他』の障害年金申請で、ご指摘頂いた項目で『ウ』にしてもらえるかを聞いて、それが可能だったら社会保険労務士の方に相談してみるようにします。
山田さん
「そうしてみて下さい。」
と、そこで私はちょっと違う話を訊いてみた。
ちなみに、生活保護を受給できる条件みたいなものってあるんですか?
アラヤちゃんの現状の貯金で生活保護が受けられるとは思っていないが、念のために生活保護のことも聞いておこうと思ったのだ。
山田さん
「それはケースバイケースで様々な場合があるので難しいので、原則でお話しさせて頂くんですが……」
と前置きをして山田さんが語ってくれたのが次の通りだった。
住民票の場所や世帯が違っていたとしても、現に一緒に生活している人は一緒に生活保護の申請をしないといけない、というルールがあるらしい。
つまり、今現在アラヤちゃんは私と一緒に生活しているので、一緒に生活している私も生活保護を申請しないと申請は通らないそうだ。
となると、当然普通に働いている私は生活保護が通るわけがなく、私にアラヤちゃんの扶養義務が発生する、ということになるらしい。
これを聞いた私の感想。
同性婚も認めねーくせして、いざ生活保護ってなったらパートナーが働いてたらダメって、なんなんそれ!?!?
ずいぶん都合良く出来てらっしゃるんですのね、法律って!!!とは思わざるを得なかった私である。
私は今住んでいるところに住民票があるんですけど、この人(アラヤちゃん)は住民票が実家にあるんですね。
それでもダメなんですか?
山田さん
「あくまで、『居住の実態がある場所』の自治体に申請することになるんです。お二人が一緒に生活している以上、居住の実態があるのは今現在住んでいる市区町村になってしまいます。」
私たちは諸般の理由により、住民票が別々の自治体にあるので、念のために確認してみたが、やはり一緒に住んでいる以上、一緒に生活保護の申請をしないとだめだそうだ。
そして二人の財産や労働状況、労働できないのであればなぜ労働できないのか、というのを審査されるのだという。そして、その二人の関係性は家族だろうが友人だろうが関係ないそうだ。
……ねえ。どんだけ生活保護って厳しいの???
ただの友人や、結婚が認められていない同性パートナーに生活の面倒を見ろって言うの???
や、見てるけれどもっ!!!(# ゚Д゚)
山田さん
「それから、預貯金も4~5万円くらいになってからでないと生活保護の申請はできないといわれています。」
なんでも、生活保護の申請をしてから2週間で生活保護が受けられるかどうかが決まるらしいのだが、その2週間を生活出来るギリギリの金額が4~5万円とされているから、なんだそうだ。
ねえ、それってギリッギリのスレッスレの生活を、明日の生活も不安な人に強制してない……?
しかも、それで認められなかった場合、その人はその後どう生活すればいいって言うの……??
生活保護が、セーフティネットの役割果たしてなくない???
山田さん曰く、市区町村の担当者によっても判断はまちまちだけど、総じて生活保護を受給しようとする人に対しては、厳しいらしい。
そんな話も余談として聞いて、ソーシャルワーカーさんとの面談は終わったのだった。