うちの彼氏は脳腫瘍53

脳腫瘍奮闘記
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↑の続きです♪

手術について説明してくれた細野医師に、アラ母があることを訊ねた。

アラ母
アラ母

あの……残った腫瘍ですけど、今後どういう風になっていくんでしょうか?

細野医師
細野医師

それについては、手術前にもお話しましたけど、まずは病理診断を待つことになります。

病理診断でグレードがいくつなのか、2なのか、それより重い3なのか、そして細かなタイプが何なのかを確認します。

その上で、
① 薬による治療(つまりは抗がん剤)
② 放射線治療
③ ①+②
のどれかになる、と細野医師は淡々と言った。

↑細野医師のメモ

アラ父
アラ父

先生、それはあのぉー、確定するまでは特に治療はしないんでしょうか?

細野医師
細野医師

そうですね。それは危険なので、確定するまで特に脳腫瘍に対する治療は特に行いません。

アラ父
アラ父

確定するまで2週間くらいでしたか。

それまでは治療はしない、と言うことですか……。

細野医師
細野医師

それまではリハビリですね。

アラ父
アラ父

ああ、リハビリですか。

そして細野医師は2週間くらいで病理診断の結果が出るが、1週間くらいで追加リハビリの必要があるかないかが分かるだろう、と言った。
リハビリは専門の病院に転院してやることになるが、その手続きをしている間に病理診断が出て、その結果に応じた治療をしていくことになると付け加えてきた。

アラ母
アラ母

あの、手術中にけいれん発作が出たということなんですが、今後のてんかんに影響が出たりするのでしょうか。

細野医師
細野医師

今後に関してはないですね。

ただ、入院前から大きなてんかん発作こそありませんでしたが、顔面の痺れなどの軽度のてんかん発作はすでに起きていたと考えられます。

それもあって、てんかん発作を抑制する薬を入院前から飲んで頂いて、入院中はその量を倍にして予防しましたが、起きてしまったということです。
予防してても、手術中にけいれん発作が起きる人は起きますからね。

その上で、細野医師はこう言った。

細野医師
細野医師

確かにけいれん発作がなければ覚醒下手術は続行出来たかもしれませんが、結局は今回以上は腫瘍は摘出出来なかったと思っています。
もし、ですが。もし、今回以上に腫瘍を摘出してしまっていたら、今以上に手足が動かなくなっただろうし、『名前を訊いているのに生年月日を答える。』というのが、『名前を訊いても何も答えられない。』になっていたと思います。

なので、初回の手術、1回目の手術としてはこれが限度じゃないかなぁ、と思います。

え?と思い、私は思わず細野医師に訪ねた。

 

圭

2回目、3回目の手術というのもあるんですか?

それに対して細野医師は相変わらず淡々と答えてきた。

細野医師
細野医師

ありますよ。

患者さんの中には、4回手術する人とかもいますから。

手術4回!!!
あっさり淡々と言ってきやがる……。
「タンタン」というあだ名で呼んで、「タンタンと一緒♪」とかいう絵本でも刊行してやろうかと思うわ(# ゚Д゚)クワァッ

細野医師
細野医師

特に鹿角さんはまだお若いですからね。

これが70代、80代の方となったら、2回目の手術って多分ないと思いますけど、鹿角さんに関しては高い確率で2回目の手術があると思います。

圭

それはまた腫瘍が大きくなってきたら、ということですか?

細野医師
細野医師

そうですね。

圭

じゃあ、このまま腫瘍の大きさが維持されれば、手術はないということでしょうか。

細野医師
細野医師

もし大きくならず、このまま落ち着いているのであれば、2回目は必要ないと思いますけどね。

なるほど。
追加的な手術が必要と言うわけではなく、今後腫瘍に変化があった場合に手術をすることになる、ということがわかった。

↓に続きます♪

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