えーと、それで今までの病気としては、3歳の時に盲腸の手術をしたと。
はい。
それから、9歳?の時に髄膜炎で入院されたんですか。
はい。
どこに入院したんですか。
札幌の病院です。
あ、札幌……
思いもよらず遠方だったからか、ちょっとびっくりした様子の細野医師。
すぐに次の質問に移った。
どれくらい入院しましたか。
えーっと……どれくらいだったかしら……。
長かったんですよ、一か月くらいかな。いや、一か月弱かしら。
鹿角家は北海道出身なのである。そして何回かの引っ越しを経て、現在の地・関東近郊の田舎に落ち着いたのであった。
余談として、
あたしがまだ小学3年生の頃に引っ越しだよ?
友達とも別れるしさ~。
慣れたと思ったら、まーた引っ越しするし!
辛かったんだから~ヽ(`Д´)ノ
というエピソードをアラ菜ちゃんから聞いたことがあるw
あと、地方からの転校あるあるで、「北海道弁喋ってみろよ。」とよくアラヤちゃんもからかわれたそうだ。
※ちなみに、札幌は北海道の中でもほとんど方言がないらしく、分かりやすい方言がなかったから期待には応えられなかったそうだw
それから細野医師はアラヤちゃんのこれまでの居住地を確認していった。
中学1年の1学期に札幌から横浜に引っ越し、その後高校入学のタイミングで今の鹿角家実家がある県に転居。
その後予備校生として東京で一人暮らしをし、大学・大学院に進学した後に彫刻家として活動。
彫刻家としての活動は長野県をメインに、東京まで出稼ぎ(他の彫刻家の手伝い)をしていて、2009年頃に鹿角家実家の近くに不動産を購入して定住。
という流れを、時にたどたどしくもアラヤちゃんは説明した。
彫刻家として活動って、どんなことするんですか。
作品を作ったり、長野にいたのは他の彫刻家のお手伝いをしたり……
どうやって生計を立てていたんですか。
えー……その手伝いのお金で。
何を手伝ってお金を貰うんですか???
……ってすいませんね、変なこと聞いて。
一同がくすりと笑ったw
えー……んー……いや、……
えーっと、その美術家の方の作品作りの手伝いをして、お金を貰っていました。
と思わず私が助け舟を出してしまった。
っていうのは、自分で説明しようとすると言葉が出てこないですか。
あー……
出てないですね。
そうですね。
出辛いです。
ふむふむ、と言った様子でPCにカタカタと入力する細野医師。
その後僧侶になったんですよね。
どういった経緯で僧侶に?
ご実家がお寺なんですか?
いえ。あの、えー、求人で。
???
僧侶の求人が出てたんですか?
あ、いえ。
えーっと、年末年始のアルバイトで、お寺に応募したんです。
それには採用されなかったんですけど、私ずっと坊主頭にしてたので履歴書の写真も坊主頭で。
多分それを見てだと思うんですけど、春頃に『僧侶になる気はないですか?』と連絡が来たんです。
はー。なるほど。
坊主頭だったので、『こいつ気合入ってるな。』と思われたんでしょうかね。
だと思いますw
修行とかも、なんかこう、籠ってやったりしたんですか?
はい。あ、でも僧侶として働いてしばらくしてから、総本山に修行に行きました。
やっぱり何か月か籠るんですか?
はい。
ふーん……
フ-(‘.’o)-ン
そして、細野医師はPCにまたカタカタと入力する。
何かアレルギーってありますか。
ないです。
あっ、金属アレルギーがあります。
あ、そうだった(^^ゞ
金属アレルギー……。
他に食べ物とか薬でアレルギーは?
ないです。
今一緒に住んでいる方とは二人暮らしですか?
シェアハウスみたいな感じで?
はい。そうです。
お名前お聞きしてもいいですか?
筑森圭です。
筑森さん……ですね。
一軒家ですか?
それともマンションみたいな?
一軒家で、棟が三棟あります。
真ん中が共有スペースで、左右にそれぞれのプライベートスペースの棟があります。
↑こんな感じに建物が並んでいるちょっと変わった我が家。
えーっと、三谷先生から言われたと思いますが、タバコは止められますか?
もう止めてます。
いつぐらいから止めてますか?
10日前くらいからです。
あ、そうですか(・∀・*)
いいですね(^_^)
と、たっぷり10分以上問診をされた後、いよいよ細野医師は本題に入っていった。