↑の続きです。
総合病院の受診には基本的に地元の医院の紹介状が必要だけど、脳神経科なんてそうそう地元にはないので、総合病院に直で予約。
本人は上手く状況を説明できないので、アラヤちゃんのお母さんが電話で予約した。
うまく言葉が出ない。
右手足に力が入らないことがある。
顔の右半分が痺れる。
電話口で予約の人にそれを伝えると、
「お母さん、それはきっと脳だわ。」
と受付の人に言われたそうだ。
まあ、そうだわな。
時はおりしもコロナ感染の対策厳戒態勢中。本人に付き添って私も病院に行ったけど、診察に同行できるのは本人以外一人だけで、家族のみ。
そう。
家族のみなんだよねー。
その昔、アラヤちゃんが突然の胸の痛みを訴えたので救急病院に行った時も、
「どういうご関係ですか？」
に対して、
「……同居している友人です。」
としか言えず、
「診察室の外でお待ち下さい。」
と冷たく言われたんだよね。
詳しいエピソードはこちらから。
本当はご両親二人とも付き添いたかったんだけど、アラ父は整形外科の手術を受けるために入院することになったので、今回は欠席。
そのため、診察にはお母さんが付き添うことになった。
意外に混んでる脳神経科。今日は脳神経内科の受診日で、脳の病気なんて珍しいだろうから、患者がこんなにいるとは思っていなかった私は正直ビックリ( ﾟДﾟ)
ようやくアラヤちゃんが診察室に呼ばれ、平静を装い何でもないよーって顔したアラヤちゃんと、神妙な落ち込んだ顔をしたお母さんが診察室に入っていく。
後から聞いた話では、
・両手を前に出してそのまま維持する検査
・歩いている様子を確認する検査
・診察室内のベッドに寝させられて、体を叩いた時の反応を見る検査
挿絵：アラヤちゃん作
などなどをしたらしい。
その結果は、
「うーん、別に異常があるような様子はないんだけどなぁ。」
だったらしい。
「まあ、とりあえずＣＴ撮ってみますか。」
ということで、ＣＴの検査に回されるアラヤちゃん。
ＣＴの検査を受けるまでもかなり待ち、病気の不安と待ちくたびれたしんどさが拮抗した時、アラヤちゃんは検査に呼ばれ、ようやくＣＴの検査を受けることができた。
そして、また大分待ってから診察室に呼ばれ、アラヤちゃんとお母さんが入っていく。
しばらくしてから病室から出てきたアラヤちゃんが言った。
「ＣＴに映った俺の脳、半分真っ白だった……」
↓に続きます。
＜おまけ＞
アラヤちゃんの職業は彫刻家。
今は作品が作れなくなってしまいましたが、過去の作品を公開していきます。
↑の奥にちっこく映っているのが、前回公開したハゼです（＾＾）
