セクシャリティの自覚はいつから?

ゲイ日々あれこれ
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みなさんこんにちは。実は女子と付き合ったこともある 圭@そんなゲイも意外に多いのよ です。

今日は性的指向・性自認の自覚についてお話ししてみたいと思います。
LGBTはともかく、SOGIとかようわからん(-_-; という方は、ぜひ見てね♪

性的指向・性自認ーSOGIー

もうすでにご存じかも知れませんが、知らない方のためにお話しさせて下さい。
LBGTとは別に、SOGIという考え方があります。これはSexual Orientation & Gender Identityの略です。
Sexual Orientationは性的指向のことで、SOGIの「SO」に当たります。
性的に魅力を感じる性別が、男性なのか女性なのかなどを区別することになります。
※細かく言えば、両方に向くバイセクシャルや、性別の特徴に捉われず性的魅力を感じるパンセクシャルなどもあります。
一方で、Gender Identityは性自認のことで、SOGIの「GI」にあたります。
生物学的な身体の性別ではなく、自身がどのような性別であると認識しているかを表します。
生物学的性別とは分けた言い方として、「社会的性別」と表現されることもあります。
※英語圏では、生物学的性別を言う時は「sex」を用いて、社会的性別を言う時は「Gender」を用います。
基本的には男性なのか女性なのかに当てはめますが、男性や女性というとらえ方が当てはまらないと認識するノンバイナリー(non-binary)な方や、無性別だと考えたり性自認が流動的に変化すると考えたりするXジェンダーという人もいます。
※セクシャリティの分類は超絶多岐に渡るので、色んな呼称があります(^^;

ここで重要なのは、「SOGI」のSOとGIには必ずしも相関関係があるわけではなりません。男性に性的魅力を感じるならその人は女性だとか、性自認が女性だから性的指向は男性だとかは、必ずしも決めつけられません。

性自認 性的指向 セクシャリティ
女性 女性 レズビアン
男性 男性 ゲイ
不問 両性 バイセクシャル

というのはメジャーですが、

生物学的性別 性自認 性的指向
☆女性 男性 男性
男性 女性 女性

というケースもありえるのです。
トランスジェンダーで同性愛者とか、トランスジェンダーでバイセクシャル、ということもありえます。
実際に顔出しで☆(トランスジェンダーでゲイ)のケースの方がYouTubeに出ているのがこちら↓


(イケメンさんです♪)

さらに付け加えると、
・恋愛欲求のない人→アロマンティック
・性的欲求のない人→アセクシャル
・性的欲求も恋愛欲求もない人→アロマンティック・アセクシャル
というカテゴリの人もいます。
※英語の接頭語で「ア」というのは、~がないという意味になります。

性的指向・性自認の自覚(目覚め)

半数以上が小学校入学前

みなさんは、一体いつ頃からLGBTが自分の性的指向や性自認を意識し始めると思いますか???

これ、みんなが「男」とか「女」とか「恋愛」を意識し始める頃からが過半数を占めています。
つまり、小学校入学前

男の子はスーパーヒーローごっこをし、女の子はおままごとをする。
そんな時期から性別ごとの性質や特徴が目立ち始めてきませんか?
つまり、その頃から性自認や性自認に基づいた行動を始めると考えられます。
そして、「初恋は保育園(幼稚園)の先生。」というのもけっこう聞く話です。
つまり、その頃から性的指向が芽生え恋心を抱き始めていることを示唆しています。

公益社団法人 日本小児保健協会「性同一性障害と思春期」/中塚幹也のデータからも、性的少数者の56.6%が小学校入学前に「性への違和感」を自覚しているとされています。

社会的圧力による誘導

一方で、40%強は小学校以降に「性への違和感」を自覚しているということになります。
私も自分がゲイだと自覚したのは20歳頃になってからでした。
それまでは特に性的指向というのを意識することはなく、「自分が男性だから女性を好きになるもの。」という社会通念により女性と恋愛をしていましたし、女性と性行為をしたこともあります。

こういったことを話すと、「女ともヤレるんだったら、普通に結婚して子供作って社会に貢献しろよ!」みたいな話をされることもあります。
※ちなみに、女性相手では全くもって性行為が出来ない人もいるので、その辺はあしからず。

ただですね、ここで知って頂きたいのは、女性と付き合ったことがあるものの、本当の意味での愛情を女性に抱いたことがなかったんです。
お付き合いした女性に対しては、「嫌いじゃないし、人として好き。『付き合う』ということも経験したいし、性行為も経験しておきたい。だからこの人と付き合おうかな。」くらいの感覚でした。

ひどい!

女を弄んだのね!

このクソ野郎!

と怒られたら、ごめんなさい(><)としか言いようがないのですが、当時は

私

好きになるって、

どんな感情???

という状況でした。

これはある程度成長してから「性への違和感」を自覚した人には多いらしく、トランスジェンダーの自覚が高校生くらいからの人たちも、とりあえず(生まれた時の性別とは)異性と付き合ったけど、なんか違うと思って長続きしなかった、というケースがけっこうあるようです。

私の好きなYouTubeチャンネルの一つで、トランスジェンダー方たちが多数出演している「ジーピットチャンネル」でも、そんな話が良く出ていました。

ある意味、社会的な圧力の「男は女と付き合い結婚するもの。」「女は男と付き合い結婚し、子育てをするもの。」という価値観に背中をぐいぐい押されて、私は女性と付き合ったようなものかな、と思っています。

自覚のなかったトランスジェンダーの人が「金八先生の性同一性障害の話」で

※TBSチャンネルより

私

自分これやん!
( ゚Д゚)!!!!!

と自覚し得心がいくように、そのうち私も

え、俺ホモ!?
( ゚Д゚)!!!!

と自覚するようになり、今まで女性に対して本気で恋愛感情が湧かなかったことの原因を悟るのでした。
私の場合で恐縮ですが、実際に男性と付き合うようになって初めて嫉妬をするようになり、別れ話で涙が出たり、恋愛関係と強い感情が初めて結び付くようになりました。
※正直、女性との恋愛関係ではそこまで強い感情が生まれることはなかったし、別れる時も涙一つ出ずに、「あー、終わったかー。」程度の気持ちしか生まれませんでした。
※あ、「私は」ね。

性的欲求により判明することも

身体が性成熟を迎える頃(第二次成長期、思春期ごろ)、ホルモンの関係で性欲が強くなる時期が来ます。
※この時性欲を抱かないアセクシャルの人たちは、周囲の人たちの性的な会話になじめず苦労するそうです。
そして、大人なエロスの資料を見聞きする頃に自分の性的指向を自覚する人も結構います。

ゲイバーでもよく聞く「ゲイの目覚め」は、
・子供の頃から好きになるのが男の子だった(恋愛指向からの自覚)
・ポルノを見ていて、目が行くのが同性だった(性的指向からの自覚)
の2パターンがほとんどです。
※どうでもいいけど、私は後者です(・ω<) テヘペロ

なので、学生時代に男女のエロスな資料を親に見つけられてしまったことのある人が、後々「実はゲイなんだ。」と伝えても、親から「でも昔は女が好きだったじゃないか!」というのも、よくある話(;^ω^)

結婚後に自覚が強くなる

そして案外あるのが、結婚後。
男性は女性との性行為にどうしても違和感を感じたり、「夫」としての役割が重荷になったり、というきっかけで、我慢が出来ずに自分のセクシャリティに違和感を感じるようになるそうです。
女性は我慢すれば性行為自体が出来てしまうので、「夫婦生活とはこんなものか。」と思いながら、楽しくはないものの我慢しながら子育てなどをしつつ、レズビアンの方はふとした時に急に気付いたり、子育てが落ち着いた後に自覚したりするそうです。
女性として生まれたトランスジェンダー男性の場合、我慢して母を出来る人もいれば、「母」の役割を押し付けらたり、性行為の中で自分に向けられる「女性」への拒絶感が強くなるケースもあるようです。

番外編「インターセックス」

今まで話してきた人たちとは別に、「インターセックス」と呼ばれる人たちがいます。
正式には性分化疾患と言い、身体が男性・女性としての明確な発達が起こらなかったり不完全だったりする疾患です。
原因としては、ホルモンが上手く働いたり作用しなかったり、性染色体のトリソミーなどがあげられます。
性染色体のトリソミーとは、ヒトの性染色体は女性が「XX」で男性が「XY」となりますが、トリソミーの人は「XXY」という性染色体を持つヒトも1,000人に1人の割合で存在します。この場合、女性と男性両方の肉体的性質を持ちます。子宮・膣を持つけれど精巣も持っている人もいれば、陰茎も精巣も持つけれど子宮も持っている人、陰茎はないが膣もない人など、どのような身体になるかは個人差が大きいようです。
インターセックスの人たちは、性器の外見が明らかに女性や男性であれば普通に育ち、第二次成長期に異なる性別の性成熟により発覚したり、不妊症の原因を調べる過程で発覚したりすることがあるようです。
一方で、出生時に性器の外見が女性と男性の両方の性質を持っていると、集団の中で溶け込めるように子供のうちに性別適合手術(陰茎の切除や造膣など)を受けさせてしまうケースが多かったそうで、これは後々本人の性自認とのギャップが生じた場合に人権問題として問題視され始めているようです。
※陰茎を切除し精巣を摘出して育てられた子供が、成長するにつれて性自認が「男性」だった場合、「なんで勝手に女の身体にしたんだ!」とトラブルになるようです。

と、これはセクシャリティの問題とは少し違うかもしれませんが、ご紹介してみました。
ちなみに、インターセックスを公表してそのことを執筆している人もいるのでご紹介しますね。

性別が、ない! 新井祥著

それから、インターセックスに焦点を当てたマンガ(フィクション)もあります。

IS 六花チヨ著

興味があったら読んでみて下さいね♪

最後に

自分がゲイを自覚したことについて話そうかな、と思ったことがきっかけで書いた記事ですが、それだけだと
「エロビ見てたらなんか男のことばっかり見ちゃうけど、じゃらほい?(・∀・)?? から気付いた。」
で終わってしまうので、セクシャリティの分類とか、自覚について資料を集めて色々書いてみました。
思いがけず長文になっちったけど、お付き合い下さってありがとでした♪
気になることとか、知りたいこととか、質問してみたいことがあれば、コンタクトフォームから連絡してね☆

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