うちの彼氏は脳腫瘍82

脳腫瘍奮闘記
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↑の続きです♪

精神障害手帳を取得した時の診断書を見て、川口さんによる手直しが続く。
まるで川口無双であるw
※もちろん川口さんは医師ではないので、診断書を書き換えることはできません。
※あくまで実態との乖離があるため、医師が実情を反映しきれていないのではないか、というツッコミをしているだけです。
※社会保険労務士やそのスタッフは、診断書に意見を反映させる権限があるわけではありません。

川口さん
「この診断書を作成する時なんですが、医師による日常生活の聞き取りみたいなのってありましたか?」

圭

いえ、聞き取りはありませんでした。
普段の診察の様子から判断して書かれたんだと思います。

川口さん
「なるほど……。」

というと、川口さんは「うーん……」と言った感じで考え込んだ。

川口さん
「ガン細胞の残存や抗がん剤の影響を理由に、『その他』で申請する場合、肝となる医師の診断項目が一番重い『オ』で1級、次に重い『エ』で2級、というイメージなんですね。『ウ』だと3級になるんですが、厚生年金に加入していない鹿角さんは3級は支給対象にはなりません。
そして、筑森さんがまとめて下さった普段の様子と、精神障害手帳の診断書にギャップがあることを考えると、『てんかん』で障害年金を申請した方が良いかも知れないと思うんです。」

そして、川口さんはこうもアドバイスしてくれた。
障害年金の『てんかん』(正式には『精神』)の診断書を医師にお願いする時に、診断書一つ一つの項目について、現状はこうなのだ、と説明した方が良い、と。

川口さん
「例えば『適切な食事摂取』であれば鍋の吹き零れの件を伝えて下さい。それから、『金銭管理と買い物』ですが、今買い物は何で支払っていますか?」

アラヤちゃん
アラヤちゃん

クレジットカードです。

川口さん
「それはなぜカードを使っているんですか?」

 

アラヤちゃん
アラヤちゃん

金額を計算できる時もあるんですが、出来ない時はカードを使うと便利なんです。

お金の計算がぱっとできて、お札と小銭でいくら支払えば足りるのかを計算できる時もあれば、それが分からない時もあるらしい。なので、そういった計算をしないで済むクレジットカードを使う方が楽なのだと、アラヤちゃんは前々から言っていた。

川口さん
「だとすると、金銭管理もしっかりできているとは言えない部分もありますよね。」

圭

なるほど……。

川口さん
「あと、『身辺の清潔保持・規則正しい生活』ですが、入浴は適切にできていますか?」

アラヤちゃん
アラヤちゃん

あの……入浴中にてんかんがおこることがあるので、毎日ではないことがありますし、実際シャワー中にてんかんが起きてしまったことがあるんです。で、その時はどうしたらシャワーのお湯が止まるかわからなくてぼぅっとしてしまっていたんですね。そしたら、ガス会社から筑森に連絡がいったことがあります。

私が契約しているガス会社は、20分以上ガスがつけっぱなしになっていると、念のために連絡をするというシステムがある。そのため、昼間シャワーを浴びていたアラヤちゃんがてんかんを起こし、ずっとお湯が出っぱなしになっていた際、仕事中の私の携帯にガス会社から連絡がきたことがあったのだ。
※最近のガス会社ってすごない?

川口さん
「そうなると、『身辺の安全保持・危機対応』に影響がありますよね。」

圭

そうですね。
あと、『社会的手続きや公共施設の利用』についても、基本的に一人で行くことは出来ないから、どっちかっていうと『援助があればできる』だと思います。

川口さん
「そうですね。誰かに連れて行ってもらって、そして窓口の人と話すけどどんどん話す相手の言葉についていけなくなることもあると思うんですね。」

アラヤちゃん
アラヤちゃん

まさしくその通りです。

川口さん
「そうですよね。で、そうだとすると、やはりもう少し実情は先生の診断よりも重いと思うんです。」

こうして川口さんと話を進め、診断書の各項目についてどう医師に『より(重い)現実に合った診断をしてもらうか』ということを議論をしたのだった。

……続く!!!

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