最初に受診した病院がはなから「他の病院を紹介する。」ということは、あまり手術例がないのだろう、と思った。
だけど、脳腫瘍に強い病院なんて医療関係者でもないのに、知るわけがない。
どうせなら、できるだけ上手に手術をしてくれる病院で診てもらい。
でも情報がない。
……困った。
はっ!
思い出した!!
医療関係者の知り合い、いる!!!
私とアラヤちゃんには、薬剤師として働いているヤッくんという知り合いがいる。
↑アラヤ画伯作 ヤッくん
彼なら、脳腫瘍の治療に強い病院を知っているかもしれない。
早速連絡を取ると、彼は「病院別 脳腫瘍治療実績」というものを検索できるサイトを教えてくれたのだ。
↓これ
このサイトで調べてみると、私たちが住む関東地方で脳腫瘍の治療実績が圧倒的に多く、かつ治療レベルも高く、他の脳腫瘍患者のブログを見る限りでも、「東京女子医科大学病院」がベスト。
あの東京大学医学部付属病院よりも、手術実績が多い。
今のご時世、こうやって病院の実績を検索することができるのかぁ、と教えてくれたヤッくんに感謝しつつ、アラヤちゃんとアラ母に「東京女子医科大学病院」に紹介してもらってはどうか、と伝えた。
予約した脳神経外科の受診日、当然私は診察室に入ることは出来ず、アラヤちゃんとアラ母のみが医師に呼ばれる。
で、出てきたアラヤちゃんたちからびっくりすることを聞かされた。
「ここの病院で手術を受けませんか?」と言われたんだそうだ。
……えー、っとですね。
まず、最初に受診した病院は、地元では大きな病院だし、他の診療科目では手術実績も多いし、地元ではちょっとした名医がそろったいい病院と言われているけど、
脳腫瘍の手術実績ほぼ0
なんですけど???
あんだ? うちのアラヤで手術実績稼ごーってのか?? ああん!???
ちょっとした怒りがふつふつとわく私。
で、結論からすると、最初に受診した病院での治療はやんわりとお断りし、脳神経外科医と相談した結果、地元の県立病院でもっと規模の大きいところに紹介して貰うことになりました。
私の希望した「東京女子医科大学病院」ではなく地元の県の病院にしたのは、用事があって荷物を届けたり、手術後にケアのために通院したりとなった時、自宅から片道2~3時間かけて「東京女子医科大学病院」まで通うのは辛い、という理由からだそうだ。
確かに、私が家族認定されていれば頑張って通うけど、私はあくまで法律上「他人」なので、面会やら通院時の受診の付き添いやらはできず、アラヤちゃんのご両親はお2人とも70歳を超えている。
片道2~3時間かけて毎回通うというのは、ご両親にはかなり厳しいだろう。
ましてや、今はアラ父が入院中で、アラ母しか付き添えない。
アラヤちゃんを連れてそんな遠距離を運転するのは、現実的ではない。
※アラ母は、高速の運転が怖くて出来ない人です。
紹介先の地元の県立病院は、まあある程度の脳腫瘍の手術実績があったので、ベストではないけれどベターかなぁ、と私は心を納得させるようにしました。
脳神経外科の先生から
「紹介状を作りたいのだけれど、CTやMRIの画像データをCDに記録させるのに、4~5時間かかります。待ちますか? それとも出来上がったら後日郵送しますか?」
と言われたそうだけど、4~5時間も待つというのは現実的ではなかったので、郵送してもらうことにして、私たちは帰路に就くのだった。