骨髄ドナー事件

日常の出来事
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

みなさんこんにちは。先日ぎっくり腰を初体験した 圭@大人の階段上った です。

いやー、ぎっくり腰の辛いのなんの。
おじいちゃんみたいな体勢でとぼとぼ歩くもんだから、アラヤちゃんから失笑されてしまいました(^^;

 

ところで、私は案外献血とか児童養護施設でのボランティアとか、人様の役に立つことが好きな性格です。
海外の貧困国の子供を支援していたこともあるし、うちの母も同じようなことをしていたので、多分母親の影響が大きいのかな、とも思います。


ちなみに、他の記事でも紹介しましたが、↑の認定NPO法人で支援をしていました。

そんな私が今は去ること数年前、いつものように定期的な献血に行ったところ、

の人が声を掛けてきて、献血の際に骨髄バンクに登録してくれないかとお願いされました。
献血の際に、骨髄の型を調べることに同意してくれるだけで済むのだ、とのことでした。

オッケー♪

(^^)

と2つ返事で了承し、その日の献血で私は骨髄バンクのドナー登録を済ますことになりました。

それから数か月たったある日のこと。
見知らぬ番号から電話が掛かってきて、電話に出ると

「貴方の骨髄の型と合致する人がいて、骨髄移植に協力して欲しい。」

とのことでした。

あらー。

そうですかぁ~。

いいですよー(^^)

と私はあっさり了承。

ただ、最終的な検査が必要で必ずしも合致するわけではないそうです。
それに、一人の患者さんに対して4~5人のドナーが見つかることもあり、その場合は最も理想に近いドナーが選ばれるので、今回電話が来たからと言って必ず依頼されるわけではないそうです。

その後、骨髄バンクから書類が届き、骨髄移植についての説明資料と、今度のスケジュールや最終適合検査を受けられる病院の一覧などが届きました。

そこで私が注目したのは2点。

・ドナーになった場合、1週間ほど入院が必要。
 →仕事休めるかなぁ……と心配。
・家族の承諾が必要。
 →うちの両親、西洋医学とか手術嫌いだからなぁ……と心配。

とりあえず職場の上司に相談したら、
「うーん。正直困るけど、人様の役に立つことをやめろとは言えないからなぁ。
そん時はシフト調整頑張ってみるよ。」
と比較的前向きな答えを貰えました。

次は両親。
特に嫌がりそうなのは父親。
東洋医学万歳だし、私が扁桃腺の摘出手術を受けたいと言った時も、最後まで反対されました。
※扁桃腺は免疫システムに重要な器官だけど、私の場合は扁桃腺が悪さをして毎月のように40度近い熱が出てしまっていたのです。
※かかりつけ医からも、頻度が高過ぎるから摘出した方がいいと勧められ、就職してからもそんなんじゃ困るので、と手術を受けることにしたのです。

とりあえず父親に電話をして経緯を話すと、
父「う~ん……。お前、ちゃんと考えてるのか?」
私「ちゃんと考えてるよ。リスクも分かってるし。でも、日本ではドナーの死亡例もないし、それで誰かが助かるならいいことじゃない?」
父「俺は反対だけど、お前が良く考えて決めなさい。」
と言われました。

続けて母にも電話したら、
母「正直嫌だけど、あんたがどうしてもやりたいなら仕方ないかな……」
という返事。

両親とも嫌だけど、私がやりたいんなら、まあ、仕方ないかなぁ(-_-; という反応でした。

骨髄バンクから送られてきた書類に必要事項を記入して返信をした後、骨髄バンクの資料には
「家族の同意署名が必要です。」
と書いてあったので、両親に

ドナーになるから、

同意の署名を

よろぴこ(・ω<) 

と連絡したら

お前は何を考えているんだ!!!

とパパンから怒りの連絡がやってきました。

お前が決めろ、って

言ってたやん( ゚д゚)

とびっくりする私に、父は次のことをまくしたててきました。

  • 骨髄移植のドナーは、ぶっとい注射で何度もぶっ刺されて、痛い思いをする。
  • 骨髄移植は医者がボロ儲けをするためのシステムで、そのために自分の子供がいいように利用されるのは許せない!
  • 俺は絶対に同意しない!!

えっとね。もうね。正直、ぽかーん( ゚д゚) でしたよ。
ええ、それはもう、全力の
ぽかーん( ゚д゚)

どうしてそうなる???
骨髄から髄液取り出すんだから、ぶっとい注射で刺されるくらい分かっとるーちゅうねん。
麻酔効かせるんだから、そんなん別にえーやん。

それに、医者がボロ儲けするためって……!?
そんなことになってたら、批判がすごいことになってると思うんですけど!?
それとも、骨髄移植に関わる医療スタッフが正当な対価を貰うことを批判してる!?
え、ヤバイ。
うちの父親頭おかしくなっちゃったかも!?

や、マジでびっくり&がっかりしました。

父親の理解不足と、生理的な拒絶感からくる誤解や、年代特有(70歳前後)の陰謀論に染められた価値観は、結局最後まで覆すことが出来ませんでした。結局骨髄バンクの人には事情を説明して家族の理解が得られず、同意書に署名が貰えないので、ドナーにはなれないことを伝えました。
そして、家族の理解不足のため、色々と手続きを無駄にしてしまい申し訳ない、と謝罪しました。

でも、骨髄バンクの人も慣れているのか、
「いえいえ。それだけお子さんを大事に思ってらっしゃるのだと思います。
やはり不安で同意して下さらないご家族も多いので、気にしないで下さい。」
と慰めて頂きました。

そして残る私と父のわだかまり。
父は、「医者の口車に乗せられるお人好しのバカ息子」と私にキレてるし、私は「偏見にまみれた情報に踊らされて、人様に迷惑をかける頑固じじい」と怒り心頭。

お互い連絡を取り合うことはなくなり(っつーか元々連絡ほとんどしてなかったけど)、恒例だった父の誕生日にプレゼントを贈ることもやめ、しばらく冷戦が続くこととなったとさ。

あ、結局次の年末年始の帰省でお互い話題には触れないようにして、ゆるーく和解しましたけど、私はいまだに
「俺がドナーになってたら救えた命が救えなかったかもしれないなぁ。」
と父親をちょっぴり恨んでいたりします。

なので、もし「ドナーになってもいいよ。」って方が読者の方でいらっしゃったら、私の代わりにぜひドナーになるべく、骨髄バンクに問い合わせてみて下さいませ。

よろしくお願いしますm(__)m

※骨髄バンクや骨髄移植を強制する意図はありません。
※そのような強引な印象を持たれた方は申し訳ありません。
※骨髄移植に反対な方の意見を無視するつもりはありません。ただ、本人の意思を家族が無視することが嫌だったことを伝えたく、今回の記事を作成しました。ご理解頂けると幸いです。

タイトルとURLをコピーしました